バフェットが2020年第1四半期に多くの株を売却 したのはなぜか?

有名な投資家たち

2020年 5月2日、バフェットはバークシャー・ハサウェイの年次株主総会を開催しました

バフェット氏は2020年第1四半期に多くの株を売却

バフェット氏が売却した株は以下のとおりです。

・サンコア・エナジー(Suncor Energy Inc:SU)    70,000株

・バイオジェン(Biogen Inc: BIIC):5,425株

バフェット氏が、これまで貫いてきた二大投資戦略。

  • 1つ目は企業の財務を徹底的に分析して割安銘柄を買い、値上がり後に売却するバリュー投資。
  • 2つ目はブランド力を持ち、海外で事業を拡大できる米企業に投資すること。

バークシャーは通常、長期的な視点に立ち新しいポジションを構築します。したがって、追加したばかりの銘柄をすぐに売却するというのはバフェットらしくない動きと言えます。しかし、バークシャーがバイオジェンとサンコア・エナジーをポートフォリオに追加したのは第4四半期なのに、すぐに売却に動くというのはかなり奇妙な動きと言えます。

さらに、2つ目の「海外で事業を拡大できる米企業に投資する」という点ですが、自国主義が進む今の時代にはなかなか通用しずらくなってきているのではないでしょうか?。米国や中国、欧州各国は世界に冠たる自国企業を育てようとしています。脱グローバル化が長期的にどうなっていくかの予測は困難ですが、短期的には競争が激化し、米企業の株価を押し下げていく可能性は高いのではないでしょうか。

・フィリップス66(Phillips66: PSX):227,436株

・トラベラーズ(The Travelers Companies Inc.:TRV):312,379株

第4四半期にトラベラーズの株式のほぼすべてを売却しました。トラベラーズは金利が低下すると収益性が低下する可能性があるからかもしれません。

・ゴールドマン・サックス:10,084,571株

2008年のリーマン・ショック時にゴールドマンに出資し、バークシャーは2019年12月末時点でゴールドマン株を3%保有する上位10株主の1社という大株主となっていました。保有するゴールドマン・サックス株の8割を3月末までに売却していたことが2020年5月15日までに明らかとなりました。わずか2四半期で、バークシャーの保有株式は1,800万株から192万株になりました。売却理由は明らかになっていませんが、ゴールドマン・サックスは、世界の景気動向の影響を最も受けやすい株式だというのが売却の理由のひとつと考えられます。

 

・JPモルガン・チェース:1,800,499株

・米大手地銀USバンコープ株の一部売却

バフェット氏は米経済の将来に「強気」で、その恩恵を最も受ける米銀株を好んでいた。ゴールドマンのほか、バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースの大株主として名を連ねる。

・シリウスXM:3,857,000株

・シンクロニー・フィナンシャル:675,000株

・リバティ・グローバル:481,000株

・ダヴィータ:470,000株

・テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ:460,000株

・ゼネラルモーターズ:319,000株

・リバティ・メディア:240,000株

・アクサルタ・コーティング・システム:194,000株

・ベリサイン:137,132株

・リバティー・ラテンアメリカ:84,062株

・アマゾン:4,000株

ウォーレン・バフェット:敗北を認める

4月にバークシャーが保有していた航空会社の株式を完全に売却したことを明らかにしました。これらは数年前から行われていた投資でした。

・米デルタ航空など保有する全ての航空株を売却

・アメリカン航空グループ:591,000株

・サウスウエスト航空:6,500株

バフェット氏は、コロナによって「世界が変わった」と発言し、感染収束後も乗客が完全に戻らないとみる。

会議の中で、バフェットは、パンデミックの影響が長期化すると考えていることが、この大きな心変わりの原因だと述べています。また、「3、4年後に、人々の飛行距離が昨年と同じ水準に戻るとは思えない。つまり、飛行機の数が多すぎるということだ。」と説明しています。バフェットは、ワクチンが航空会社の問題に即効性がある解決法だと考えていないことは明白です。

タイトルとURLをコピーしました